夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

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📻 第75夜


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📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:夜の台所で、ふと目が合うあの壺。暗がりの中で、小さな赤が揺れてるような気がした。

バステト:ああ、激辛壺ニラね。ふわっと立ちのぼる、あの匂いがやさしくないのに、ついつい引き寄せられて。

アビ蔵:開けるとき、一瞬緊張した。ふたの隙間から「じゅうっ」って音が聞こえそうな気がするのは妄想か。

バステト:たしかに、音はない。でも、熱を孕んだ唐辛子の存在感がじんわり伝わってくる。指先に少しつけて、そっと味見したくなった。

アビ蔵:ニラのざらっとした感触、ちょっとだけさくっとするのも面白くて。辛さが燻る冷たい空気の中でじわじわと広がっていくのが妙に残る。

バステト:夜中のラーメンにちょっと乗せると、急に表情が変わる。スープの奥で、こっそり燃えてるみたいで、忘れてたはずの緊張が戻る。

アビ蔵:思い出すと、壺の中は炎じゃなくて、静かな熱を抱えてる感じがする。火じゃない、けど熱い。だから夜に似合う。

バステト:たぶん昼間には気づかない、あの壺の熱さ。その時点で、もう食べ物の話じゃなくて、夜の空気の一部になってる気がする。

アビ蔵:「辛い」よりも「息をひそめる熱」が勝つ。口の奥じゃなく、記憶の隅っこでじわじわと燃えるみたいに。

バステト:それに気づいたら、壺ニラは単なる調味料じゃなくて、夜にだけ蘇る、静かな燃えのひと欠片なんだと思う。

アビ蔵:うん。それが何なのか、確かめられないまま、夜はまた静かに深くなっていくんだよね。

よくある質問(Q&A)

壺ニラの香りはどのように表現されていますか?

ふわっと立ちのぼるやさしくない匂いと説明されています。

🍽 なんとなく、浮かんできたもの

あとで、思い出したら。

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