夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

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📻 第13夜


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📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:夜になると、ふとあのふわっとした香りが思い出されるんだよね。

バステト:そう。じゅうっと焼くわけじゃない、でも蟹の旨みがじんわり溶け出す気配があって。

アビ蔵:からい…というよりは、なんだろう、ひやりとした辛味がじわりじわりと身体を巡っていく感じ。

バステト:蟹の繊細な甘みと、ヤンニョンの独特なコクが絡み合って、口の中でさくっと広がる歯ごたえも忘れられない。

アビ蔵:殻をしゃぶる時の、カリカリというよりは、じわっと染みるような音も夜の静けさに溶け込むね。

バステト:食べ終わったあとのタレ、冷蔵庫の奥で少しひやりとして、そこに残る香りや味が何度も蘇る。

アビ蔵:…それをちょっとだけネギと和えて、一晩置くとまた違う顔を見せる。そんな記憶がある。

バステト:全部を食べきれない、でも残したものがどこかでじっと待っているような感覚。

アビ蔵:夜の空気に溶け込むあの匂い、じゅうっとはしないけど、たしかに熱を帯びていたような。

バステト:だから、夜の静けさのなかで、たまにふと蘇ってくるんだろうね。名前は…そう、ケジャン。

アビ蔵:うん。でも、言葉にするより、記憶の隅で、ふわっと漂うままでいいのかもね…

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