📚 猫の古本屋|人間失格|太宰治
読書の話ではなく、本のそばにあった時間の話です。
📚 人間失格
✍ 太宰治
アビ蔵:
この前、『人間失格』を古い棚の隅っこで見つけたんだ。なんだか、ずっとここで誰かの気配を待っているような佇まいでね。
バステト:
確かに。あの表紙の色合いが、静かな夕暮れみたいで落ち着くよね。まるで時間がゆっくり流れている感じ。
アビ蔵:
そうそう、棚の奥に置かれてて、ちょっと見つけにくいけど、見つけた瞬間にぎゅっと心が掴まれたんだよ。夜中の窓辺に置いたら、なんだか物語がこぼれてきそうで。
バステト:
太宰治の空気って、話し言葉みたいに自分の中に入り込んでくるから、不思議と近くに感じられるんだよね。この本の近くには、いつも少しだけ遠くにある孤独が漂っているような…そんな気がする。
アビ蔵:
うん、読後に残るのは言葉じゃなくて、呼吸みたいな。誰かの内側の波紋がゆるやかに広がるみたいな感覚でね。そんな空気が棚の隙間に溜まってる気がする。
バステト:
古本屋の静かな午後、この本を手にする人は、きっと言葉以上のものを探しているのかもしれないね。表紙の淡いオレンジが、それをほんのり教えてくれているような気もする。
アビ蔵:
そして、ずっと読みかけなんだ。栞の位置を見てると、立ち止まって考え込む時間がたくさん詰まってるって伝わってくるよ。
バステト:
その「立ち止まる時間」が、この古本屋の空気の一部なんだろうね。『人間失格』があることで、この棚だけが少し違う時間を刻んでいるような…やっぱり特別な一冊だよ。
よくある質問(Q&A)
『人間失格』はどのような場所で見つかりましたか?
古い棚の隅っこで見つかりました。
📚 今夜、本棚から出てきた一冊
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