本を読む時間は、本を開いていないときにも続いている。|本棚と古本屋の小さな話
ラジオで流れたことばを、すこしだけ立ち止まって読む場所です。
※本を読むことと、本棚のそばにある時間について、もう少しだけゆっくり考えてみるコラムです。
本を買う、積む、読み返す、途中で閉じる。読書のまわりにある小さな時間を、やさしく整理します。
本を開いていない時間もあります
買ったままの本があります。
途中で閉じた本があります。
何度も読んだ本もあります。
もう読まない本も残っています。
読書というと、ページを開いて文章を追う時間だけを考えがちです。けれど本を選ぶこと、棚へ置くこと、背表紙を眺めることも、一冊との長い付き合いの中に含まれています。
本棚には過去と未来が一緒に並びます
読み終えた本は過去に見えます。
積読は未来に見えます。
読みかけの本は途中にいます。
同じ棚で静かに並びます。
本棚は読書記録であると同時に、まだ読んでいない予定や、いったん止まった時間を置く場所でもあります。きれいに分類できない本が混ざっているからこそ、その人の暮らしが見えることがあります。
古本には別の人の時間も残ります
少し日に焼けています。
角が丸くなっています。
しおりが挟まっていることもあります。
知らない人が読んだ本です。
古本には、作品そのものに加えて、以前の持ち主が使った時間が物として残っています。状態を確認することは必要ですが、その痕跡や偶然の出会いまで含めて楽しめるのが古本屋の特徴です。
読む速さより、本との関係は長い
すぐ読める本があります。
何年も待つ本があります。
途中で離れる本もあります。
また戻る本もあります。
本は買った順番どおりに読まなくても構いません。最後まで読めない日や、同じ一冊へ何度も戻る日があっても、その時々の関心に合わせて本を選ぶこと自体が読書の続きになります。
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よくある質問(Q&A)
🎁 「本を読んでいないように見える日にも、本との時間は少しずつ続いています。」
🐾 こういうの、手元にあると、案外いいんです。
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