夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

🍜 タップで再生

📻 第49夜


ON AIR

番組へのおたよりはこちら

📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:夜中にふと思い出すんだけど、あのベトナム風の揚げ春巻き、皮が軽くて…なんかぱりっとしてるんだよね。

バステト:ライスペーパーだっけ。油に触れたその瞬間の感じ、じゅうっと音は小さくても確実に存在してて。

アビ蔵:そうそう、皮の裏側が少し透けて、春雨の細い線みたいなのがぼんやり見えるところが、妙に記憶に残ってる。

バステト:ワタリガニの身が、ふわっと舌に乗るときの湿り気というか、じんわり広がる海の香りが夜の空気に重なってさ。

アビ蔵:春雨がほどよくのびて、さくっとした皮の中でやわらかくなる、その食感の対比が夜の静けさに混ざってるみたいだったな。

バステト:それに、クミンとかパクチーの香りが、強すぎずふわっと鼻を抜ける感じ。あの日の風の匂いまで一緒に思い出す。

アビ蔵:食べる前の期待っていうより、食べてる途中のなんとも言えない揺らぎ。あの味の記憶が夜にだけ生き返る気がする。

バステト:確かにな。熱がまだ残った皮の少し油っぽいひやっとした感じも、夜の時間を引きずるようで。

アビ蔵:あれって、作るときにカニの香りがふわっと立つんだろうか。あんまり見えないけど、きっとじゅうっと音の中に隠れてるんだろうな。

バステト:うん…その透けた皮越しに見えてる春雨の冷たさとカニの温かさが、なんだか人の記憶みたいに混じり合ってる。

アビ蔵:夜にだけ、あの揚げ春巻きが懐かしく感じるのは、きっとそのひとつひとつの温度や音が憶えてるからかもしれない。

バステト:それでも、ほんの少しだけぼやけてて。はっきりとは語れないけど、確かに心の中で動いてる食べ物の影みたいだね。

よくある質問(Q&A)

ベトナム風の揚げ春巻きの皮はどんな特徴ですか?

皮はライスペーパーで、軽くてぱりっとしており、裏側が透けて春雨が見えます。

📻 この番組をもっと聴く

📻 気が向いたら、応援してください。