夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

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📻 第37夜


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📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:夜中にふと、あの黄色いふわっとしたやつ思い出すときがあるんだよね。

バステト:ああ、萩の月のこと?あのまあるい形、なんだかぽってりしてて手のひらにじんわりと収まる感じ。

アビ蔵:ふんわりしたカステラの表面、すこしだけつやっとしてるのが、夜の明かりに照らされて柔らかく光ってるみたいで。

バステト:切ったらクリームがじゅわりと湯気もなく、だけど温かさが紙の迷いみたいに伝わってくるあの感じ。

アビ蔵:食べるときのさくっとした外側じゃなくて、むしろじわっと溶けていく指先のぬくもりが、心の中にぽかぽかと残る。

バステト:あれって夜の静けさの中で記憶がふわっと寄ってくるから、なんか余計に味わい深くなる気がする。

アビ蔵:寝る前のひとときに冷蔵庫から取り出すあのひんやり感。温度が戻るまでの間の小さな静寂が、なんとも言えない。

バステト:ふと思い出すのは、あのやさしいカスタードのクリームの甘さじゃなくて、むしろ包まれた時間とか夜の空気のことかもしれない。

アビ蔵:そうなんだよな。口に入れてから…味よりも先にあの夜の空気がふたつぶほどの隙間に広がっていく感じ。

バステト:いつのまにか夜にだけ蘇る、そういうものになっているのかもしれないね。

よくある質問(Q&A)

萩の月はどんな食感ですか?

ふんわりしたカステラの表面に、クリームがじゅわりと温かく溶けていく食感です。

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