夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

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📻 第17夜


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📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:夜になると、ふわっとした湯気の匂いが思い出されるんだよね。

バステト:ああ、あの温泉の蒸気が染み込んだ白い皮膜の感触…ぷるぷるっていうか。

アビ蔵:黄身は冷たくて、でも口に入れるとじんわりと温かさが戻ってくる感じだったな。

バステト:ねっとりとろけて、じわっと広がる濃厚な余韻が夜の静けさにひっそりと寄り添う。

アビ蔵:あの場所でしか味わえないような、ふわっとした記憶の一片。

バステト:そう、タレも何も、ただそのままの形でしか成立しない…蘇るのは白と黄のあいだにある曖昧な時間。

アビ蔵:深夜の台所、誰もいないのにふとその感触だけ浮かんで…指先にぐっと力が入るんだ。

バステト:でもその後は静かに消えて、またいつか夜が来るまで心の裏側にしまわれてしまう。

アビ蔵:確かに、答えはそこにはないんだよね。夜にだけ生きる記憶みたいで。

バステト:じっとしていると、またふわっと来るかもしれない。ラジウムたまごの影が、夜のどこかで…

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