夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

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📻 第19夜


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📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:夜になると、ふわっとレモンの香りが浮かぶことがあるんだ。

バステト:ああ、あのほんのり酸っぱい感じ。クリームチーズの重さも一緒に思い出す。

アビ蔵:じんわり冷たいタルト生地が、舌の上でさくっとほどけていくんだよね。

バステト:レモンの酸味が、夜の静けさに溶けていくみたいで。

アビ蔵:うっすらと甘さが残るけど、それがまた夜の静寂と重なる。

バステト:食べたあと、余韻がふゆっと鼻の奥に抜けていく気がする。

アビ蔵:誰かと一緒だったか、ひとりでぽつんといたときかは忘れかけてる。

バステト:ただ、あのさっぱりとした記憶だけは、夜にだけ蘇る。

アビ蔵:明け方近く、少し冷えた空気の中で、また思い出すかもしれない。

バステト:それは、きっと味だけじゃなくて、時間の味なんだろうね。

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