夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

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📻 第22夜


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📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:夜になると、ふわっと蟹の匂いが浮かぶことがあるんだよね。

バステト:紅ずわい蟹の、じんわりと広がる潮の香りが、たしかに夜に似合う。

アビ蔵:大きな鍋でぱらぱらっと炒める音も、どこか静かな街のざわめきを思い出させる。

バステト:しっとりしたご飯に、ところどころさくっと歯触りがあって、蟹の身がほんのり甘い。

アビ蔵:バターとこんぶ茶の隠し味が、夜の静けさの中でこっそり顔を出す感じ。

バステト:温めたときの湯気が、ふわりと立ち上がって、どこか遠い食堂の灯りみたい。

アビ蔵:夜空を見上げながら、ひと口頬張ると、小さな海の記憶がよみがえる。

バステト:そうだね、味だけじゃない。夜の記憶に溶け込む一皿って、きっとこういうものなんだ。

アビ蔵:だからこそ、夜の静かな時間に、またふと思い出すのかもしれない。

バステト:どこかでまた、じゅうっと鍋が温まる音が聞こえる気がして。

アビ蔵:それが誰の記憶か、はっきりとは言えないけれど。

バステト:ただ、夜の中でじんわりと続いている。そんな気がするんだ。

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