夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

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📻 第63夜


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📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:夜遅くて、なんとなく思い出すんだ。あの透明感あるスープの向こう側に、ほのかな醤油の余韻が浮かんで。

バステト:ああ、わかる。そのスープの、なんとも言えないさっぱりしたけどコクのある感じ。飲んだ後の静かなあたたかさがじわじわと広がるんだよね。

アビ蔵:麺も忘れられないな。あのモチモチ感、でもつるっと喉をくぐって、まだ冷めきっていないどこか柔らかい温度で。

バステト:作ってる時の音もいいよね。じゅうっていう音じゃないけど、茹でる湯の小さな泡がぱちぱちはじける感じ。静かな台所で聞くと、時間まで映るみたいで。

アビ蔵:チャーシューは、トロっとしてて、そういえばあの脂の透明感が夜の薄明かりに似てた気がするんだ。箸で持ち上げる重みが心地よくて。

バステト:メンマのシャキッとした小気味よさも、忘れちゃいけないね。あの独特な歯ごたえが、ゆっくり食べる夜のリズムみたいで。

アビ蔵:ネギもね、乾燥してるのにふわっと香るあの青さが、静かな部屋の空気に溶けていく感じ。味がしみ込んだスープにパラパラと浮かぶ光景、なんかすごく落ち着く。

バステト:全部が溶け合った記憶って、不思議だよね。熱さと静けさが混ざったあの一瞬の感触がいつも心に残る。

アビ蔵:夜、ふと思い出して、もう一度食べてしまいそうな気配。名前ははっきりしないけど、あの柔らかな麺と、コクのあるスープの感じはずっと消えない。

バステト:たぶん、それは味以上に、その時間の空気や音も一緒に食べてるからだよね。だって、朝のラーメンとはぜんぜん違うもん。 

アビ蔵:そうそう。だからもっと遅い時間に、あのひとときだけを思い出すんだ。何かを探すみたいに。

バステト:うん。また、いつか夜が静かになった時にね。

よくある質問(Q&A)

この文章で語られている食べ物は何ですか?

ラーメンです。

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