夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

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📻 第103夜


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📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:ふと思い出すんだけど、夜遅くにあの、薄いふわふわの卵が包むご飯って、頭の片隅にふわっと浮かぶことない?

バステト:ああ、あれってなんだろう。じっとしているのに、温度がじんわり残ってる感じ。外はもう冷えているのに、手のひら近くに温かさだけがしまわれてるような。

アビ蔵:それが北極星のオムライスだったりすると、なんか白い卵が透けて見えそうで、じゅうっという焼き目はないけど、表面の薄さのなかに時間が詰まってる。黄色ってこんなに静かな色かと驚く。

バステト:そうそう、中のケチャップライスも、なんだか甘ったるい匂いじゃなくて、ほんの少し酸っぱさが陰にあるような。だから夜ひとりで思い返すと、なんとも言えない切なさがよみがえる気がする。

アビ蔵:あのかたまりをナイフで切ると、卵が割れて、中のご飯がふわっと顔を出すんだよね。そこでまた香りがじわりと広がって、なんてことないのに、手が止まらなくなる。

バステト:あのケチャップの色は、オレンジがかった赤っていうより、少しだけくすんだ感じがあって、それが夜の闇の中でぼんやり浮かぶみたい。食べ終わったころには、その影だけが残ってる。

アビ蔵:静かな部屋で、冷凍から解凍されたあの匂いがふわっとただようと、本来の音じゃないのに温度の記憶が蘇る。なんか、食べ物って説明できない景色を連れてくるんだなって。

バステト:確かに、オムレツの表面が厚くてふよふよしてるんじゃなくて、薄くてさくっと溶けそうな感じ・・・あの繊細さが夜にだけ特に響くよね。なんだかあの店の小さなカウンターも思い出しちゃう。

アビ蔵:夜の空気に溶け込むような味覚と感触。言葉にならないけど、胸の中にじんと広がる温度。あれはたぶん、北極星のオムライスだけが持つ、夜の匂いなんだろうな。

バステト:そういや、食べてる間はゆっくりなのに、終わったとたん余韻が裏返しになって、ふいにまた思い出すんだよね。あの夜っぽいかすかな甘みが、星みたいに瞬いてる。

よくある質問(Q&A)

北極星のオムライスの卵の特徴は何ですか?

薄くてふわふわで、透けて見えそうな静かな黄色をしています。

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