夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

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📻 第11夜


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📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:夜になると、ふわっと鼻をくすぐるあの香りが蘇るんだよね…

バステト:そう、生ハム。アンダルシアの風を感じる、しっとりしたあの匂い…。

アビ蔵:ナイフでそっと切ると、薄く透けるピンク色がじんわり浮かんで。脂の甘さがじわっと広がって…

バステト:ひんやりした手触りのまま、口の中でふっと溶けていく。夜の静けさに似合う、ゆるやかな時間。

アビ蔵:そうそう、切りたての断面からは、ほんのりと土や木の香りも混じってる気がして…

バステト:ワインをひと口…じゃなくて、ただシンプルにそのまま味わうっていうのもよくて。

アビ蔵:乾いたパンのさくっとした音と一緒に思い出すときがある。素朴だけどどこか忘れられない。

バステト:夜のキッチンで、音もなく切り分けるその時間が、静かで特別なんだよね。

アビ蔵:夜風が少しだけ入ってくる窓のすきまから、アスパラやオリーブの香りが混ざって…

バステト:あのときの香りと音が、いつの間にか遠くて近い記憶の中へ、ふわっと戻っていく。

アビ蔵:そしてまた…時間がたって、ふとあの味がじわりと恋しくなって。

バステト:それが、夜だけの贅沢なひととき、かもしれない。

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