夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

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📻 第24夜


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📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:夜になると、ふと揚げ油の匂いが蘇るんだよな。

バステト:じゅうっと細く焦げる音と一緒に、どこか遠くのキッチンが近づいてくるみたいで。

アビ蔵:長すぎない揚げ時間が、ほくっとした中身を大事に包み込んでる気がする。

バステト:さくっと手に取った瞬間の、ひんやりした夜の空気と、揚げたての熱が交わるあの時間。

アビ蔵:外は薄くてパリパリ。たしかに温度より、その食感が夜の記憶に引っかかる。

バステト:ぽてっとした芋の甘みが、ほんのり噛むたびにじんわり広がるのも不思議で。

アビ蔵:知らずに塩を振って、やわらかいけど気付けば止まらなくて。

バステト:その味は言葉じゃなくて、ふとした瞬間にまた蘇る、夜だけの秘密みたいで。

アビ蔵:ただの揚げ物じゃない、どこか遠くの土の匂いも、一緒に連れてくるんだよな。

バステト:そう、夜の静けさの中で、じっと置いてある時間を感じると、また食べたくなる。

アビ蔵:夜の中で突然、細くて白い影が手にある気がする。

バステト:記憶の隅で、さくっと音を立てる何か。

アビ蔵:答えはぼんやり。でもその音が、いつもどこかにあった気がして。

バステト:夜が深くなるたびに、ちらりと思い出す、不意の影みたいだね。

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