夜のどこかで、ふと浮かんでくる食べものの話です。

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📻 第90夜


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📻 アビ蔵放送局

アビ蔵:夜中にふと思い出すのは、なんかこう…あの、袋を開けたときの、ふわっと広がる香りだな。

バステト:うん、あの香ばしさ。ナッツみたいな香りと、ほんのり甘いのが混じってる感じがする。

アビ蔵:豆を挽くときの音、カリッて細かく割れる感じが妙に静かで落ち着くんだよな。たまにあの「さくっ」じゃなくて「カリッ」というか…。

バステト:豆の表面にローストの光沢があって、深い茶色の中に、ほのかな赤みが見えるんだよね。夜の明かりに映ると、不思議に温かく感じる。

アビ蔵:それでお湯を注ぐと、じんわり湯気がふわっと立って、空気が少しだけ甘くなる。あの温度感が、夜の静けさを包み込む感じでさ。

バステト:味の記憶も面白くて、苦いだけじゃなくてどこか優しい酸味があって、リンゴみたいなさっぱり感が後ろにいる。夜に飲むと、なんか遠くの記憶を呼び起こすんだよな。

アビ蔵:うん、それで一口飲んだあと鼻を抜けるカカオの香りがすっと忘れられなくて。甘くもあり苦くもある、その微妙なバランスが夜に溶けていく感じ。

バステト:なんか、作った時の、じゅうっと豆が香ばしく躍ってるその瞬間もう一度感じたくなるんだよね。どうしてだろう、あの音と匂いが夜にだけ特別になる。

アビ蔵:そういえば、飲み終わったあと、カップの縁からふわっともう一度香りが立ち返るとき、夜の空気が少しだけ変わる気がする。

バステト:確かに。あの香りは夜にだけ蘇る何かで、昼間は忘れてるのに、深夜の静けさにだけよむみ出されるような。

アビ蔵:そっとカップを置いて、ぼんやり見つめてしまう。これが何かって答えは分からないけど、それでいい気もするんだよな…

バステト:うん、あの夜の余韻は、たぶんずっと忘れられない。でも、どうしてかは言葉にできないまま。そんなものかもしれないね。

よくある質問(Q&A)

豆を挽くときの音はどんな感じですか?

カリッと細かく割れる感じで、たまに「さくっ」ではなく「カリッ」という音がします。

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